ストレスにさらされて

不登校

前の記事からの続きです。

■母は苦しさのあまりにストレス発散に集中

E太が高1の秋から冬当時のメモを読み返すと、母としてはきつかった。
たくさんあがいた。
怒ったし説明したしハンガーストライキもした。
家のインターネットを解約してしまおうかと何度も考えた。

穏やかなはずのE太が、ルーターを持って私が仕事に行ってしまったり
隠しておいたりするといらいらする。

話をしようとしても私が一番いらいらするような返事の仕方をする。
まずいところを指摘されれば「ふーん。」と他人事。

何をどうしても、変わらない。

留年となったら入院ね、と話をしていたので、
E太は「スマホを取り上げられてたまるか」との一心でがんばっていたと思う。

私は留年が決まった場合、途端にスマホにますますのめりこまれても困るので、
入院の準備も進めておこうと思い、限度額認定証の発行を申請するなど、
できることをしていた。

妹のB子もかなり心が揺れ動く時期で、
私は毎日のように「背負いきれない」と嘆いていた。

あまりに、あまりに悲しくてきつくて、もう全然関係ないこと、
「ねばならない」から遠く離れたことをしたくて、
子どものころからやりたかったピアノの弾き語り練習を始めた。
ちょうど、夏に見た映画の音楽にはまって、やりたい曲があったので。
これは楽しくて、解放された。
夕飯を作らなければならない時間でも、おかまいなしに
E太の部屋の前の廊下に置いた電子ピアノを弾いて大声で歌った。
ゲームの邪魔をする嫌がらせの意味も込めて。

E太はうるさいと内心思ってはいたようだったが、
怒って文句を言うでもなく、平和だった。
私がいらいら怒っているより、
歌ってご機嫌ならその方がいいということだったのかもしれない。

■スマホ依存の息子と仕事

あまりのことにびっくりし、忘れるのも悔しいので書き留めておいたメモには、
「何言ってんの」「何やってんの」と言いたかった話がたくさん記録されている。

11月あたり。
夜はルーターを取り上げて寝ていた私の顔をスマホのライトで照らし、「貸してー」と言い続ける、
夜中の1時から風呂に入って眠ってしまって3時半に起きた、
支度はしてあったけど、バス停に行こうと思ったら脚がしびれてて動けなくて間に合わなかった、などなど。

私はそれで昼間は仕事で、代わりがいない中、相当量の仕事を相当のスピードでこなし、
締め切りに追われ続け神経をすり減らす。

帰宅したら子どもたちは家事は私におんぶにだっこの上に
主張は激しく、私の言い分は通らない。

■3回目の受診

11月に3回目の受診。
学校は以前よりも行けているならよかったですね、がんばってますね、と医師。

守るのが嫌だから約束はしない、話し合おうとしても話にならない、私は限界ですと訴えた。
学校を優先するなら、入院は不可能だが、
1か月に満たないとしても冬休みに入院することは可能かと私から確認。

医師からは以下のお話。
本人も約束について考えるところはあるだろうから話し合ってみてください。
生活が乱れていることについては、依存症による無気力かどうかは、
性格的な影響も考えられるのでなんともいえない。
2週間であってもスマホから離れた生活をすれば効果は見られるだろう。

■2学期期末テスト

11月下旬には期末テスト。
葛藤の末、中間テストのときと同様、初日は病院受診をし、休む。
2日目は、なんとか気を取り直して行く。
3日目は、保健室受験。私はすったもんだで睡眠不足で頭痛。

■単位と補講

11月のテスト後から12月も夜中のバトルを繰り返し、荒れながら、行ったり行かなかったり。

12月に入ってから、高校から単位の説明を受けた。
出席は日数だけではなく各教科の授業も3分の2の出席が必要で、
不足時間が99時間。
今の状態で補講を組んだとして、冬休み中毎日登校することになる。

それが実際に可能かと考えると、今までの経緯を見ると相当厳しそうなので、
担任の先生も選択肢としては補講はあきらめて入院するのもありかなと思うとのこと。
かといって、入院で必ず改善するという保証はない。

しかし、本人は、これから毎日学校に行き、
冬休み中も補講を朝からすべて受ける、と祖父母含めた家族に宣言。

その週末、入院はやめた方がいいのではと心配した知人が紹介してくれたお寺に相談に行く。
E太が入院が嫌だというなら、学校が休みとなる年末年始だけでも、
お寺でお手伝いをさせてもらったらどうか、という話。
お時間割いていただいて住職とお話したが、E太は全然乗り気とはならず。

毎日通いだした学校で、先生と相談する中で、
夕方のバスで家に帰ってしまうと家では課題をやる気になれず、
翌日学校に行くのも気が進まないと伝えたら、
なるべく学校で課題を済ませてから帰るのがよいということになったらしく、
私が仕事の帰りに乗せて帰ることになった。
朝から夕方まで学校にいるときの方が、帰りの車での様子が快活だった。
それはとてもほっとした。
やっぱり生身のコミュニケーションが必要なんだろうと思った。

この続きは以下の記事をご覧ください。

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