前の記事からの続きです。
止められない悪循環
依存症になっていく仕組みは、 こういうことらしい 。
特定の刺激によって、ドーパミンが分泌されて興奮する。
これを繰り返すと、その刺激がない状態が退屈すぎて耐えられなくなり、
どんどん依存が進む。
E太の場合は「高校がつまらない」と「やっとスマホを持ててゲームが楽しい」という気持ちが
あいまってどんどんスマホにのめりこみ、
つまらないものがもっとどんどんつまらなく感じられるという
悪循環にはまっていった。
スマホを入手するまではカードゲームに相当はまっており、
はまりやすい人だということは私も重々承知していたので警戒していて、
中3の3月の終わりにスマホを契約して以来、
話し合おうとしたり約束させようとしたり貼紙したり
スマホを隠したり取り上げたり叱ったり
思いつく限りのことをしたが、止めることはできなかった。
「行かなければ」と「行きたくない」のせめぎ合い
1学期はなんとか出席していたが、だんだんバスに乗り遅れるようになり
(始業に間に合うバスは1本しかないので、乗り遅れたら家族が送るしかない)、
私が仕事の前に送るが、本人は気が進まないので支度がスムーズに進まないため
私が仕事に遅刻したり、遅刻しないまでも車を飛ばさなければならなくなり
私にとっても相当なストレスとなっていった。
ずっと「行きたくないなら行かなくていい」と伝えてはいたが、
行かなかったことで後々後悔するのも困るので、対応には常に迷いもあった。
E太は根がまじめなので、基本的には「行かなければならない」と思って
がんばっていたんだと思う。
でも本心は行きたくないので、気持ちのせめぎ合いだったろう。
親の事情
私からは、行くなら行くで、学校には遅刻するのはいいとしても
私が仕事で遅刻するのは困る、とも伝えた。
実際に時間が迫れば焦りもしたし、急いでいるアピールもした。
それはE太には負担だったと思う。
職場には事情を話しており、心配してくれる上司もいたが、
「他の人に示しがつかない」「パートで勤務したらどうか」などと勧められたりもして、
私も精神的に参っていった。
子育ての中で時間というものに縛られることほど辛いものはないと思う。
たとえ保護者が5時に起床して家事や支度をしても、
先回りしても叱っても泣いてもわめいてもなだめてもすかしても、
うまくいかないものはいかない。
そして夏休み直前の7月に、学校行事で炎天下にいて熱中症となったのをきっかけに
E太はぱったり学校に行けなくなった。
この続きは以下の記事をご覧ください(ブログでの記事掲載日は前後しますが、時系列になるようにリンクを貼っていきます)。
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